10/23　あっ、このお酒美味しい！旨口にこだわる蔵が醸す辛口酒と、こだわりの旨口酒飲み比べ旅　

隠れた銘酒！越後妻有の祝い酒「天神囃子」は日本一の酒処・新潟では珍しい旨口のお酒

酒蔵が日本で一番多い新潟県。なかでも県南部の「越後妻有（えちごつまり）」（十日町市と津南町を合わせた地域）には、４つの酒蔵が集まり、「越後妻有四蔵」と呼ばれています。

良い酒蔵が集まるのには理由があります。山々と信濃川に囲まれたこの地域は、冬になると２m、３mの雪が積もる豪雪地帯。この酒蔵を覆うように降り積もる雪によって「低温長期発酵」が可能となり、きめ細かい味わいが生まれるのです。

越後妻有四蔵の１つで、十日町市にあるのが、魚沼酒造です。創業は1873（明治６）年。淡麗辛口が多い新潟では稀な、昔ながらの旨口のお酒を造っています。魚沼山系の伏流水はミネラル分の少ない軟水であり、これを仕込み水に使うことで、まろやかでキレのある味わいになるといいます。

魚沼酒造の「天神囃子」の銘柄は、この地域で「五穀豊穣」を願い昔から歌い継がれている神事唄を由来としております。古くは田植えや稲刈りの時に大勢の人に唄われ、今は人がにぎやかに集う会や新年会、忘年会、結婚式等々で唄い継がれています。結婚式などではこの「天神囃子」が唱和された後に無礼講となります。
このお酒「天神囃子」は、県外に出回るのは全出荷量のわずか１割程度。なかなか口にすることのできない隠れた銘酒なのです。

「大地の芸術祭」で世界に発信された越後妻有の里山
来年の開催を前に、酒蔵を通して地域と触れ合おう！

魚沼酒造のある越後妻有は近年、ある芸術祭によって世界的に有名になりました。それが「大地の芸術祭　越後妻有アートトリエンナーレ」です。越後妻有地域を舞台に、2000年から３年に一度開催されている世界最大規模の国際芸術祭です。

越後妻有は、縄文期から豪雪という厳しい条件のなかで農業をしてきた土地です。農業を通して自然と関わってきた「里山」の暮らしが今も豊かに残されています。しかしながら、過疎高齢化の波が急速に押し寄せていました。そのため、この地域を元気づけ、美しい里山の姿を世界中に発信しようと「大地の芸術祭」が始まりました。この取り組みは大成功し、今では新しい地域づくりのモデルとして広く知られるようになりました。

前回2018年の「大地の芸術祭」は、約55万人の来場者を記録し、経済効果や雇用・交流人口の拡大をもたらしました。今年2021年は８回目の開催を予定していましたが、残念ながら新型コロナウイルスの影響から延期となり、来年の夏に持ち越されることになりました。しかし、作品は展示されています。自然を大きく活用した野外作品や、廃校や空家、トンネルを丸ごと活用した作品など、地域を切り拓いて生まれた作品約200点が、越後妻有のあちこちに常設展示されていて、芸術祭の息吹をいつでも感じることができます。

魚沼酒造の周辺で面白いのは、「repetitive objects」です。魚沼中条駅前広場にある２つの大きな岩は、昔からそこにあったように見えますが、よく見ると２つとも寸分違わず同じ形をしています。いま注目を集める現代芸術チームによる本作は、私たちの住む世界の偶然と必然をゆっくりと語りかけてきます。

さらに、十日町市に来たら訪れたいのが十日町市博物館です。ここには新潟県唯一の国宝「火焔型土器」が展示されています。約5000年前の縄文時代中期に造られた燃え盛る炎のようなこの土器で、十日町市の笹山遺跡から出土しました。その場所は今回紹介する魚沼酒造の側で出土され、もう１つの銘酒「縄文の響」という名前になりました。縄文と縁のある土地だからこそ、縄文を感じる独特の深い味わいが生まれるのかもしれません。

今回のオンラインイベントでは「越後妻有特別企画」として、全４回にわたって越後妻有四蔵をご紹介します。その第１回目が、魚沼酒造です。来夏の「大地の芸術祭」の見どころ、そして酒蔵の周辺エリアのおすすめの作品もご紹介します。

芸術祭を前に、酒蔵を通して地域と触れ合ってみませんか？

天神囃子、そして縄文の響
ペアリングで変化する味わいを楽しむ

魚沼酒造のオンラインイベントでは、蔵元の山口勝由さんと女将の山口光子さん案内で、魚沼酒造の歴史や酒造りのこだわりをご紹介します。

ご自宅にお届けするお酒には、「天神囃子　吟麗」と「純米吟醸　縄文の響」のほか、「特別純米酒　天神囃子」「特別本醸造　天神囃子」の紅白のアートボトルもご用意ました。お酒のペアリングには、のっぺ、ビアシンケンのピスタチオ＆ピンクペッパー、野沢菜漬わさび風味をご用意しました。

「天神囃子　吟麗」は、すっきりした飲み口のなかにも旨みが感じられる辛口のお酒です。冷やしたガラスのおちょこで飲むのがオススメ。どんな料理とも相性のよいお酒ですが、優しい味わいののっぺ汁とは特に好相性です。

「純米吟醸　縄文の響」は、十日町市で栽培されている幻の酒米「亀の尾」を50％まで精米してできた、米の旨みが心ゆくまで味わえるお酒です。できれば縄文を感じるような土ものの酒器で飲むのがベストです。温度変化も楽しめるお酒です。ペアリングはぜひ、ビアシンケンのピスタチオ＆ピンクペッパーで！　お酒の複雑な味わいが強調され、旨みが引き立ちます。一般の日本酒とはちょっと違った味わいの「縄文の響」ですが、ペアリングによってより飲みやすさがアップするはずです。

また、今回のイベントでは特別に、詩吟日本一！の樋熊さんにも登場いただきます！　祝い唄の「天神囃子」を実際に披露していただきますので、ぜひご期待ください！

■料金プラン

〇　Aセット：紅白アートボトル　越後妻有セット　11,500円　→　10,500円（送料・税込み）

〇　Bセット：旨口・辛口飲み比べセット　9,000円　→　8,000円（送料・税込み）

〇　Cセット：イベント参加のみ　1,000円　→　200円

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■スケジュール